おじいちゃん、おばあちゃん

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

私には、実家のおじいちゃんの記憶はありません。
でも、私が産まれたとき とても喜んであちこちに ふれまわったそうな!

私に残っているのは、柔らかな笑みをうかべて嬉しそうに一歳の私を抱いて写真に収まっている祖父と
対照的に迷惑そうにしかめっ面をして イヤイヤだっこされているような私。
残っている写真は いつもこのパターン。


おじいちゃんが 倒れたのも 私をおんぶしていたとき というから きっと可愛かったんだろうな! 嬉しかったんだろうな!


母からそんな祖父の話を聞くたび 子供心に あんな顔で だっこしていた自分が残念でした。 どうして もっと いい顔出来なかったんだろう!
男性に 素直になれないのは あの頃から❓って 思ったりもして。o(* ̄○ ̄)ゝ

おばあちゃんの記憶は これはもう沢山❗️ 最近 実家を取り壊すことにしたせいか 幼い日の記憶が やたら蘇ります。

近所でも 有名なおばあちゃんこでした。

歯がほとんど無くて でも 太っていて 美食家で。愚痴ばかり言っているけど 愛情が深い人でした。

最近 改めて気づいたのですが 幼い頃の記憶は とても幸せなんです。 物質的にも恵まれていましたが 私は やはり 祖母の愛情に包まれていたお陰だと思います。

愛情って すごい⤴️⤴️。

私にだけでなく 情の深い人でした。
お料理は いつも食べきれないほど作り 近所の人に 振る舞っていました。そんな時 近所のおばあちゃんたちを誘いに行くのは 私の役目。 だから 近所のおばあちゃんたちは 皆 私の中でも 大事なお友達。 子供心に それぞれの個性を 愛していました。

お向かいの たけおばあちゃんは 大の猫好き。いつも 猫たちに囲まれて 得意のお裁縫をしていました。 性格も 猫に似て
やわーらかく 本心なんか するりと隠してしまうような
たかーい声で にこやかに やんわり 度の強いメガネの奥の 目は笑っていたのかな?
頼んだ 仕立て物の 仕上がりが遅いと 母たちは 陰口をいっていましたが。

一番遠くに住んでいた 日下さんは 芸者あがりの粋なおばあちゃん。

何でも 昔 千円というその当時としては大金で 買われてきたとか❗️

そのせいか 田舎の人とはちょっと違う その雰囲気が なんかさっぱりと それでいて気が利いていて 大好きなおばあちゃんのひとりでした。
アタシはねぇ で始まる歯切れのいい口調が 粋等ということを知らない 子供にも なんか魅力があったのでしょう。いつも明るい笑顔で 何事も笑い飛ばすような人でした。
よく 張りついていました。 生さぬ仲の娘さんとは よく ケンカしていましたが。基本 優しい人でした。

丹治さんは 一番の インテリ! 家のおばあちゃんとは 対照的で ピリッと厳しいところがある 双子の孫のおばあちゃん。この人には、ちょっと気を使いました。

そうそう 忘れちゃいけない とうぞうさん。 これって 旦那さんの名前なのだけど 皆 そうよんでいた。
苦労人で 手のかかる旦那さん 遊び人の息子かかえ ご自分で商売していただけに
口八丁 手八丁。
子供の私をも遊ばせ上手な やり手のおばあちゃん。
この人は あんまりお気に入りでは なかったけど。

何しろ 昭和30年代の 話です。


母が お勤めをして 寂しかった分 私はこのおばあちゃん社会の中で 自分なりに 家族の暖かみや 癒しを求めていたのでしょうね。

今は 薄れ勝ちな記憶ではあっても 幸せ😃💕な 記憶は 思い出すだけで 楽しいものです。

おばあちゃんは 私たちが朝起きると お目覚めと 珍しいお菓子をくれて
デパートの食堂で は 何種類ものデザートを取ってくれ て まあ とにかく 甘やかし放題。母に叱られると 必ず とんできて庇ってくれる。


幼稚園から 帰って ただいまぁー!と言って おばあちゃんがいないと あばあちゃんがいないと 泣きながら近所を探し回っていました。

また 親戚の集まりでも 頂点のおばあちゃんのお膝元にいる私は なんか 叔父さん叔母さんにも 顔をきかせて いろいろ仕切ったり お嫁さんたちと仲の悪い母に代わって なんとなく みんなと仲良くしていました。

半世紀前の 出来事。幸せだったなぁあの頃。

この私の立場が そして おばあちゃんの私に対する在り方が いいか悪いかはわからないけど 躾も何もあったものではないのだから そして 後々 このつけは 大きく 私を圧迫したけれど まあ 今 歯のことで苦労しているのも そのひとつですが
幸せと同じ位 不幸の量も有るという。

最初の 幸せだった12年。

そして、その後の 人生で一番辛かった12年。

でも やっぱり おばあちゃんとのことは とても 甘く幸せな記憶として 私の中で生きているのです。


そして おばあちゃんの思い出とともに
実家を取り壊す今 あの家の 一番楽しかった頃を 書かせてもらうことが あの家に対する 私の精一杯の感謝です❗️

神だなに 飾ってあった 木彫の七福神の神様たちと 小さい時から なんか気に入っていた やはり木彫の 海外のお土産だったという 二頭のぞうさん、 もらってきたからね❗️


あと 何故か 神だなに飾ってあった 裃をきた可愛い顔をした男の子の置物、
この子も ずっと記憶にあって 幼い時から 私はなんとなく この子のあどけない顔を 時おり見ていた。
やっぱり この子も おいてはこれず 連れてきました。

汚いから オタキアゲに持っていこう と思っていたのに 洗って見たら あらら キレイに❗️❗️ お風呂上がりみたい❗️で 改めて飾ることに。 捨てては ダメ !
僕も連れていって と言われているようで。

実家が 無くなっても 寂しくないようにっていう 計らいでしょうか。⁉️

家の 食器棚の上は とてもにぎやかになりました。